日産ウイングロードのホーンが鳴らない

ホーンが鳴らないと車検に通らない

平成20年式の日産ウイングロード(Y12)、車検整備でホーンが鳴らないので修理します。

ホーン自体やヒューズ、リレーに問題なければステアリング辺りが原因になります。

結論から言うと、今回の不具合の原因は、スパイラルケーブルの故障(断線)でした。このころの日産車には多いようです。距離も10万キロ越えてくるとよく出るみたいで、この車両は16万キロでした。

トヨタのヴォクシーでもスパイラルケーブルのトラブルがあります。

スパイラルケーブルはホーンの作動以外に、エアバッグの配線も通っているので、信頼性を考えて中古部品の交換をするよりも新品部品を使うことが望ましいです。

でも新品部品は3万円以上するみたいで、たかがホーンが鳴らないだけでその出費はちょっと痛いです。

なんとか修理が効かないものかと、とりあえず分解してみることにしました。

スパイラルケーブルの修理

スパイラルケーブルはリボンのような配線で、結構精密なものです。

ステアリングが回るのに従って動く配線ですので、ちょっとした問題が重なると断線するのも納得できます。

今回も明らかに配線が折れて断線している箇所を発見できました。

スパイラルケーブルの修理はネットで多少出ていますが、薄くはんだ付けして絶縁テープを巻くやり方のようです。よく動くところにはんだ付けだと、耐久性はあんまり無さそうな気がします…。

そんなに精密なはんだをする自信もなく、スパイラルケーブルを新品部品で交換か(~_~;)と諦めかけていたら興味深い情報を発見しました。

スパイラルケーブルを通る配線の種類です。

この車にはステアリングスイッチやパドルシフトは付いていません。

ということは、その空き線をホーン用に利用すれば断線箇所を修理する必要はないと考えました。

スパイラルケーブルから出てきている配線は、ホーンの1本のみ。

上のカプラーの図からすると、空いているイルミの所にホーン配線を差し替えたいと思うのが無難なところです。

しかし、テスターで測ってみるとこの「イルミ」の線も断線していることが判明しました。

このように帯状になっているところに、薄い銅線が10本以上通っていて、テスターで測ってみると「ホーン」、「イルミ」の他に2、3本断線している線がありました。

そこで生きている線の中から「SS-」を頂くことにしました。幸いパドルシフトも付いていなくて、配線取り放題です。

逆にパドルシフトやステアリングスイッチ、それのイルミなどが全部付いていたら、はんだ付けで直すしか修理方法はありませんので、この車はちょっとラッキーでした。

配線の位置を変えるのは、カプラーから端子を引き抜く方法が見た目もスマートでいいのですが、作業が細かいです。

 

でも、こんな凝った作業をしなくても、全部使っていない配線なので、チョキン!と切ってエレクトロタップとかで繋いでしまえば作業は早いです(^_^;)

スパイラルケーブルの外し方をネットで調べると、エアバッグの誤作動やチェックランプ点灯をさせないために、「まず初めにバッテリーのマイナス端子を外しておく!」と必ず出ています。

約束を守らないと、エアバッグランプが点灯します(笑)

エアバッグ警告灯は診断機でないと消せない警告灯だったと思います。

スナップオンMTG5000で消去します( ̄ー ̄)

診断機を繋ぐことによって、スパイラルケーブル分解などでエアバッグ系統の配線も断線させていないか確認できるし、その他のエラーも確認できるのでちょうど良かったです。

スパイラルケーブルを分解してみて、内部の配線が全体的に劣化していたことがわかりました。今度またホーンが鳴らなくなったり、エアバッグ系統の断線で警告灯が点灯するようなことがあれば、次はスパイラルケーブルを新品交換する必要が出てきます。

しかし、この車のユーザーは今回の車検限りで乗り換えを検討していると言っていたので、今回の修理方法であと2年乗り切れれば、それが一番良いだろうと判断しました。

いろんな故障があって、いろんなお客さんがいて、いろんな修理方法がある。

ダメなところを新品に交換するだけが修理ではないと、あらためて感じました。

整備

Posted by ohno-bp