軽貨物(バン・トラック)に乗用タイヤ
軽自動車の貨物(4ナンバー)は、標準タイヤサイズが「145R12 6PR」であることが多いです。
しかし「165/70R14」という乗用タイヤを付けた車でも問題なく車検に合格しました。いくつか注意するポイントを押さえれば、保安基準に適合=車検に合格しますので参考にしてください。
ロードインデックス
一番気を付けるのはここかと思います。
今回の「165/70R14 81Q」というタイヤ、ロードインデックスは「81」です。このロードインデックスは規定の条件下において、「タイヤ1本で支えることができる最大負荷能力は462㎏」を示しています。
通常軸重(タイヤ2本)として考えますので、今回は462㎏×2の924㎏を前、後ろそれぞれの軸で支えることができる計算になります。
ちなみに145R12 6PRのタイヤ1本の耐荷重は「6PR」で450㎏になります。
「6PRタイヤと比べて」耐荷重が大きいので、車検は問題なく通ります。難しい計算ができなくても、「標準より耐荷重があれば大丈夫」という考え方がポイントです(笑)
輪荷重の計算
「165/70R14 81Q」のタイヤを装着している時の耐荷重は、1輪462㎏=1軸924㎏まではわかりました。
車検証の情報を元に、軸重計算をしてみようかと思いましたが、やっぱり簡単にはいかなそうです。
それは車検証には前軸重490㎏、後軸重460㎏、最大積載量1420㎏と書いてあります。貨物室に350㎏の荷物を積載して、全軸・後軸にかかる重量バランスは特別な計算方法があるものと考えられます。
それぞれのタイヤに均等に重さがかかるのであれば簡単な割り算で出ます。しかしホイールベース、荷台長さなどで、前後に荷重が掛かる割合を出す計算方法があるはずです。
整備士の国家資格の時にこの計算はやりますが(考えるだけで面倒なので)今回は、6PR以上耐荷重のあるこのタイヤ(ロードインデックス81)はOK!と考えるのが無難です(笑)
貨物にJWLアルミホイール
貨物はJWL-Tマークがなければいけない…
そんな時代は昔のこと(平成26年3月まで)
車両総重量3500㎏以下であり、かつ最大積載量が500㎏以下の貨物自動車&全ての軽貨物自動車はJWLでオッケーのこと。
はい、知りませんでした
貨物自動車のハミタイ(はみ出しタイヤ)
ざっくり言うと
「平成29年6月~タイヤのはみ出しが10㎜までOK」と保安基準が緩和されました。
細かく言うと「貨物自動車ははみ出しダメ!」「ホイール部分ははみ出しダメ!」
↑安心してください、はみ出していません!
今回の車検は軽貨物なので「ダメ!ハミタイ!」
スピードメーター誤差
タイヤの外径が見るからに大きくなっています。
スピードメーターの誤差が出るのではと思われますが、これでほぼメーター通りです。むしろ145R12タイヤの時の方がメーター誤差が大きいです(笑)
ただしなんとなくブレーキが甘くなったような気がします。
制動力は問題ないのですが、外径が大きい分なんとなくです…。
貨物用タイヤではなくてもいいのですが…
4ナンバー、1ナンバーの貨物自動車に乗用車用のタイヤやアルミホイールを取付けるには結構いろんなことを気にしないといけないことがわかりました。
当然、車検の時は残り溝の深さも検査項目に入ってきます。軽自動車、普通車ともに1.6㎜が残り溝の限度値になります。タイヤの溝にスリップサインというふくらみがありますので、そのふくらみがタイヤ接地部分と同じ高さになったら車検不合格になります。お気を付けください。