【VW】フォルクスワーゲン ドアヒンジ
鋳造製ヒンジとプレスヒンジ
ドアヒンジには2種類あります。
鋳造製ヒンジとプレスヒンジ。
一般的には鋳造製ヒンジの方が強度があり、コストがかかると言われています。
このヒンジは車の安全性にも大きくかかわる部分であるので、コストをかけてもらいたい部分です。
しかし国産車の多くはプレスヒンジになり、鋳造製ヒンジは一部の高級車に使われている程度になります。
一方、輸入車は多くは鋳造製ヒンジが採用されています。
パサートヴァリアントのドアヒンジ
パサートヴァリアントの運転席ドアが風で大きく開いて閉まらなくなった修理事例です。
主な原因はヒンジの曲がりでした。
微妙に隙間が空いています。
↓新品のヒンジを取り付けてみることで、ヒンジ自体が曲がっていることがわかります。
鋳造製も曲がる
鋳造製のヒンジでも曲がってしまうことで、少しヒンジの強度が気になりました。
このパサートヴァリアント【B6】はドアのストッパーが無く、下側のヒンジでドアの開閉の節度を持っていました。
その他だいたいの車は上下のヒンジの間にストッパーが付いていて、ドアがそれ以上に開かないように止めているのと、何段階か開き加減の節度をそのストッパーで作っています。
これがあれば、パサートヴァリアントのヒンジは曲がらずに済んだかも?
それとパサートヴァリアントの下ヒンジは鋳造製とプレスの両方でできています。
矢印の部分がプレス加工です。コストの関係か加工性の関係かわかりませんが、鋳造部分ですら曲がってしまうのでなおさらプレスヒンジの強度を考えさせられます。
ヒンジなんて普段は気にならない部分ではあります。
しかしコストの面と安全性の面で、その車がどのような想いで設計されているか、ちょっと想像させる部分でもあります。