軽トラックの白は以前より綺麗になった

ソリッドカラーの白

軽トラックの前側のパネルを塗装したところです。

以前よりも(昔の軽トラより)ツルツルピカピカな気がします。

これはスズキの26Uというカラーコードですが、この色は以前からある色で前のモデルやその前のモデルでも採用されていたソリッドのホワイトです。いわゆる「軽トラの白」です。

同じ色味の白でも以前よりも明らかに塗装の質感が変わった気がします。

スズキだけに言えることではないのですが、他のメーカーのソリッドのカラーも以前よりツルツルピカピカになったように思えます。

塗料が変わったのか?

補修塗装は基本的に新車ラインとは違います。

新車塗装は焼き付け塗装といい、塗装を高温加熱することにより塗膜の強度を出しています。

一方、補修塗装は2種類の液体が混ざり反応して塗装の強さを出しています。常温乾燥でも時間をかければ塗膜強度は出ますが補修塗装も短時間で効率よく乾燥させるために加熱します。しかし焼き付け塗装の加熱温度とは全く違います。同じ加熱でも焼き付けの「焼く」とはちょっと意味が違います。

塗料の種類も水性か溶剤(油性)かによって違います。

どちらが良いとかあるのかもしれませんが、環境問題や従業員の労働環境の面から近年水性塗料への移行が積極的になっています。メーカーの製造ラインをはじめ、補修塗装の現場でも水性塗料が積極採用されています。

水性塗料の補修塗装を見てみると、水性塗料だけで色を塗っても塗膜自体の強さが無いので、その上にクリア層で保護膜を付けて耐久性、対候性を持たせている現状です。そのクリア層は溶剤であることが多く、クリア層までも水性化させるにはなかなか大変みたいです。

軽トラで言うと最近のソリッドカラーはクリア層があるように思います。もしかしたら塗装が水性に変わり、ソリッド塗装の耐久性の問題からクリア層を入れてやらないと耐久性が出ないのかな、と思いました。

塗り方が変わったのか?

そういったわけで、ウチの工場でも最近は軽トラを塗る時でもいわゆる「2コートソリッド」で塗っています。

それは新車塗装がそうだからそのようにしているだけではなく、塗装肌、ツヤが以前の補修塗装の2液塗りっぱなしでは再現が難しいからです。

軽トラの塗装肌(ツヤ?)は明らかに以前とは変わりました。というかそう感じています。だからそれに合わせて最終の仕上げ方(塗料)を変えて塗装するようにしています。

新車の仕上がりを目指します

補修塗装の現場ではいろいろなメーカーの塗料が使われています。

でも新車の塗料(塗装)と同じものを使い、同じやり方で直している工場は存在しません。数多くある世界中の塗料メーカーの中から各工場で使いやすいと思う塗料を選んで、できるだけ新車の塗装を再現できるように努めています。

新車塗膜よりも補修塗膜の方が耐久性がある場合も、ツヤが良い場合もあります。

ツヤが出すぎもよろしくないので、あえてツヤを落として塗装する場合もあります。こういうのってちょっと職人技だと感じる時があります(^_^;)

また、新車の塗装のツヤがもともと良くないものもあります(^_^;)修理仕上がりの時に、修理箇所以外の部分も磨きなどでツヤを良くして納車することもあります。こういうのも職人の(余計なおせっかい)技だと言えます(笑)

補修塗装は新車塗装とは違います。そもそも違います。だから鈑金、塗装は100%新車にはなりません。

材料ややり方が新車製造ラインと違うから、できる限り99%になるために、私たちは色々な方法で修理しています。