BMW E91加速時の異常振動
BMW3シリーズE9※後期
走行距離約80000㎞
通常の走行では問題無いのですが、かなりアクセルを開けるような加速の時のみガタガタと振動が出ます。
それは停止時からの加速、走行時からの加速とどちらでも起こります。
異常振動が起こるのは、カバっとアクセルを開けた時のみです。
なんとなく「ミッションからかな…」と思いました。
E90系後期の搭載ミッションはGM製GA6L45Rになります。
ATF交換
「なんとなく」と言いましたが、色々な加速の仕方(アクセル開度)で走ってみて、オートマチックのオイルが追い付かなくなって異常振動を起こしているのではないのだろうか、と仮定しました。
異常振動は、エンジンの力がミッションを通して伝わったり伝わらなかったりが細かく繰り返されているような…説明するとわかりづらいんですが、そんな感じです(^_^;)
まずATF交換によってオイルの汚れと粘度を改善させ、加速時の異常振動が変化するのか見てみたいと思います。
交換するオイルはワコーズのATFプレミアムスペック
↓こちらも適応品
ミッションのオイルパンを外し内部のオイルフィルターも交換します。
とても、って程ではありませんがまぁ汚れているかな…って印象です。
「このくらいの汚れで不具合出るかな…」と内心少し不安になります(^_^;)
オイルフィルターを交換して、オイルパンのパッキンを新しいものに交換ししたら規定の量ATFを入れて完了です。
ATF交換して走行テスト
この程度のオイルの汚れで不具合が出るものかと思いましたが、ATF交換後は加速時の異常振動は全く無くなり、症状は改善されました。
走行距離は約80000㎞。仮に新車から1度もATFを交換していなかったとして、このようなトラブルが出るとは!?なかなか気の抜けない車両です。
輸入車のミッショントラブル
BMWだけに限らず輸入車のミッショントラブルは結構聞きます。(国産車は殆ど無いのに)
もしかしたらATFのメンテナンスで未然に防げるものもあるのではないかと思いました。
ただし、ミッションはとても繊細なので、きちんとした方法、スパンでATF交換をしてやらないと逆に交換したから壊れたってことになりかねません。そういったリスクを考えてATF交換不要と言っている部分も少なからずあると思います。
でもATF交換不要と言っておきながら、ミッション自体が壊れたらそれはそれでめんどくさい(-_-メ)
もうちょっとマジメなATF交換が普及すれば外車系のミッショントラブルの不安が無くなるんじゃないかな~と思いました。
ATF交換不要とは
ATF交換不要って、よく考えると少し不自然な気がします。
油脂類関係、例えばエンジンオイルだって5000㎞とか10000㎞で交換するのに、ミッションがATF交換しなくて大丈夫な構造のメカだとは考えにくい…。
ミッション内部がとても精密だと言えば、なおさらエンジンよりもマメなオイル交換が必要だと思います。そこら辺ちょっと怪しいので、今後はもう少しATF交換の事を考えていこうかと思います。
また、交換不要と言われても定期的にATFを交換することを推奨している整備士の方もそれなりにいます。当たり前なのでしょうけど、適切なATF交換をしていれば、いつも車はいい状態になるからだそうです。
ATF交換不要というのは「車を永く乗る」という考えが少し薄れてしまったのかな、と少し寂しくも感じました(/_;)