エアバッグコンピューター交換

なぜエアバッグコンピューター交換が必要なのか?

事故などによりエアバッグが開いてしまったらエアバッグコンピューターも一緒に交換します。

それはセット作業のように言われてきたので、その理由もよく考えたことはありませんでした。

昔、自動車整備の専門学校でもエアバッグの仕組みや作動条件など勉強してきましたが、展開したエアバッグのコンピューターが使えなくなる仕組みは習わなかったと思います…。たぶん。

また、整備の現場では開いたエアバッグを目にすることは殆どありません。

車を直すという仕事でも、故障や定期的なメンテナンスを担当する「整備」の世界と、事故や傷を直す「鈑金塗装」の世界ではやっていることが結構違います。

なぜエアバッグコンピューターを交換するのか、その理由をよく知らないまま鈑金塗装業界にどっぷり浸かってしまいました(;_;)/~~~

整備でやること鈑金でやること

車を直す仕事でも、「整備」と「鈑金」では結構やることが違います。

代表的なものとして…

整備の現場では、ベルト、プラグ、オイル、ブレーキパッドなどは頻繁に触っていると思います。

鈑金の現場では、バンパー、ヘッドライト、ラジエータ、クーラーコンデンサ=、ドア内張りなど頻繁に触っています。

似ているようで全然違う、車のしごと✨

エアバッグコンピューターは記録装置でもある

整備のしごと、鈑金のしごと…話は逸れましたが、先日鈑金の組合で定期的に行われている研修に参加してきました。

研修では最新の技術などを勉強しますが、最近は自動運転に関係することが多くなっています。自動運転に関係してEDR(Event Data Recorder)についても少し学び、そこでエアバッグコンピューターの仕組みがさらに理解できたように思いました。

今までエアバッグコンピューターはエアバッグを開かせるための指示をしているコンピューターだと認識していましたが、それに加えてエアバッグが開くような時は(開きそうで開かない時も)その前後の車の状況を記録する機能もエアバッグコンピューターに備わっているようです。

それがEDRというものだったのです。

EDRとは?

EDR(Event Data Recorder)とは車載型の事故記録装置の一種で、飛行機のフライトレコーダーによく例えられます。

EDRは車に一定以上の衝撃が加わると、その衝撃前後の車の情報を記録するものであり、スピードやアクセル、ブレーキの操作状況、ハンドルの角度、シートベルト装着状態をはじめ最大60種類の情報を時系列で記録します。その車に付いている多数のセンサー類の情報が記録されているものと考えられます。

これにより、事故の原因がシステムのエラーなのか、人間の操作ミスなのかを究明する重要な情報となります。

そのEDRがエアバッグコンピューターの内部に組み込まれているものが殆どのようです。

エアバッグコンピューターは重要な証拠

飛行機のフライトレコーダーは事故を起こして飛行機が燃えてしまったり、海に沈んでしまったりしてもかなり情報が残っていると言われています。

自動車のEDRもそれほどではないでしょうが、エアバッグが開いたらその情報が上書きされないように記録装置を止めているみたいです。だからエアバッグが開いてしまったら、そのエアバッグコンピューターは使えないという話になるようです。

このEDRの事を知らなければ「エアバッグが開いたらエアバッグコンピューターも使えなくなる」という話が理解できなかったと思います。

本題ではないところ

EDRは事故の原因を究明する為に10年以上前からあるものでした。研修ではそのEDRを読み出して解析するのが仕事になっているという話からEDRの仕組みがこのように詳しく聞けました。

僕にとっては、最新技術やEDRを解析する仕事の事よりも、エアバッグコンピューターが使えなくなる仕組みが分かったことが、小さくて大きな収穫でした。

また、EDRが読み出せるということはリセットもできるので、それ相当のシステムがあればエアバッグコンピューターの再使用も可能だと思われます。実際エアバッグコンピューターを修理する業者もいるので、恐らくエアバッグコンピューター内の記録部分に触ることができるのでしょう。

今まであまり気にしていませんでしたが、エアバッグコンピューターはなかなか良い仕事をしていますね。