ブレーキ?コトコト音
ボルボ240
「ブレーキ踏むとゴーっと音がする」というのと「車の前の方でコトコト音がする」ということでブレーキ等足回りを見てみました。
まずはタイヤを外す前にガタがあるか確認してみます。すると右のタイヤ横に動かすと僅かながらガタがあります。この種類のガタはタイロッドのガタの時に出ることが多いので、他の人に揺すってもらって下からのぞくとわかりやすいです。目視で確認したところ、外側のタイロッドエンドではなく、内側のインナーソケットからのガタだとわかりました。
それと同時にスタビライザーのリンクが破断していることも発見しました。多分コトコト音はスタビライザーリンクかと思われますが、タイロッドインナーソケットもガタがあるので一緒に交換していきます。
それにしてもスタビリンクが切れるなんて今まで見たこと無いです💦さすが外車(笑)
こういったガタ発見は車検の時によくわかるものですが、このボルボ240は今まで当店で車検をやっていなかったので、これを機会によく見ていきたいと思います👀
25年以上経つ車ですが、しっかり整備して永く乗ってもらいたいです。
ブレーキ異音
ブレーキは見ただけで原因がわかることが多いです。
今回の音の原因は、ブレーキパッドのすり減り過ぎでパッドの土台金属が直接ブレーキローターに当たっている音でした。こちらはブレーキパッドとディスクローターを交換すれば直ります。
ローターの部分的な削れもありますが、その他全体の摩耗量から見てもローターの交換時期と言えます。不幸中の幸いと言ったタイミングでした(^_^;)
前回車検でなぜパッドを交換しない?
ローターがガリガリになるまでパッドがすり減り、制動力も出なく危険な状態だったと思われますが、どうしてここまでパッドを換えずにいたのでしょうか?
この車は日常ごく普通の使われ方で、年間1万キロ程度走行する感じでした。そう考えると前回の車検でこのパッドの残量は2~3㎜程度だったと思われます。見ていなかったのでしょうか?
見ていたら車検後に怖くてお客さんに渡せませんけれど…。
パッドとローターを交換すると簡単に言っても、4万円かそれ以上かかったりします。なるべく安く車検をやってお客さんに喜んでもらうのもいいのですが、安全を保てなかったら何の意味もありません。
外車でなおかつ古い車を整備しているなら、安く整備することを売りにするよりも、しっかり整備することを売りにした方がいいと思います。それが大変なんですけれども…(^_^;)
車検などの点検整備を安くやるってことは何もやらない事に近いことです。何もやらない事なら、整備士の資格を持っていれば経験が無くてもすぐにでもできることです。ユーザー車検でしたら整備士の資格すらなくて格安車検はできます。
経験や知識をもとに整備作業をすると、当たり前ですが車が古くなれば整備・交換箇所が増えるので車検代も高くなる傾向にあります。
きちんと整備もして車検が安く済むのは、新車からの初回車検や2回目の車検など、わずかな消耗部品を交換すれば快適に乗れる辺りで、それより先は車の状態次第としか言いようがありません。
きちんと現状を説明し見積もりをして、それでも嫌な顔をされるお客さんには格安車検に行ってもらった方がいいかもしれません。何も言わずにお客さんに危険な車を渡すくらいなら、きちんと言って嫌な顔をされた方がいいと思います。
ホイールのダスト汚れ
話は少し逸れましたが、引き続き整備の状況です。
ホイールのブレーキパッドダスト汚れが酷かったのですが、付いていたのは純正パッドです。
VOLVO純正はROULUNDS社というデンマークのメーカーでインド製です。
現状でダストが多いので社外メーカーのパッドを付けてダストが減らないものかとも考えますが、社外パッドは価格に大きな開きがあります。5000円程度の物から40000円する物もあるので、ダストが減りそうだからと言っても気軽に勧められるものではありません。
今回はローターも交換するので、純正に準じた性能のパッドで様子を見てみます。
VAICO社というドイツのメーカー、製造もドイツでしょうか。価格はVOLVO純正と同じくらいです。偏見かもしれませんが、ドイツのメーカー、ドイツ製の方が信頼できる気がします…。
価格・性能と純正に準じた形で、多少ダスト少なくなれば良いかもしれないという感じでどうでしょう…。
ダスト低減ブレーキパッド
ネットで買えるブレーキパッドの性能を考えてみたいと思います。
まずよく出てくるのがDIXCELというメーカー。日本のメーカーでパッド、ローターとも色々な種類があります。もちろんダスト低減パッドもあります。