突然の始動不良
ボルボ240、外出先の駐車場にて突然エンジンがかからなくなりレッカー搬送しました。
違う車ですが以前にボルボで突然の始動不良でクランク角センサーがダメになっていたケースがあったので、この車も!?と思いましたが以前にクランク角センサーは交換している様子でした。
再びクランク角センサーがダメになっているかもしれないと、ほんのちょっとだけ思いながら故障箇所を調べていくことにしました。
ボルボの定番トラブル?
この型のボルボでは前触れが無く突然エンジンがかからなくなるものに
- 燃料ポンプ
- クランク角センサー
- イグナイター
があります。突然の始動不良はこのどれかが多いです。
順番に見ていきます
燃料ポンプはイグニッションをONにすると回っている様子です。
(ポンプ回っているけど燃圧が上がらないとかは今回無視して簡単に調べる方法で進めていきます。)
だとすると、火が出ていないことになります。
簡単に調べる方法で私はタイミングライトを使って見ています。
タイミングライトで火が出ていないのがわかりましたので、クランク角センサーかイグナイターの辺りだと絞っていきます。
このボルボは自己診断機能があり、エンジンルーム内のダイアグノスティックで調べることができます。
ダイアグノスティックはエンジンルーム左の奥の方にあります。
やり方は、
- 蓋を開けてイグニッションON
- 白い配線を見たい項目があるところに差し
- ボタンを押す
→LEDの点滅で故障個所を教えてくれます。
1、2、3、5、6、7と穴が開いてます。(4がない…)
1 トランスミッション
2 フューエルインジェクション
3 ABS
5 TCU/CEM
6 イグニッション
7 インスツールメント
この車は2と6しか対応していませんでしたが、クランク角センサーを調べるのは6に端子を刺します。
111と出ましたので「故障コードなし」のようです。したがってイグナイターが最も怪しいのですが、イグナイターは単体点検の方法が無いようです。どうするかというと、イグナイター以外の点火系をひとつずつ確認していき問題無いようであれば最後イグナイターが原因であると言えるようです。(ややこしい…ホント?)
ちょっとわかりづらいですが故障コード表です。
と、いうことでイグナイターだろうと決めつけ、注文しました(笑)
信頼の(?)VOLVO純正部品!…中身は思いっきりBOSCH、そしてアメリカ製…大丈夫か!?
元々付いていたイグナイターもBOSCH、そしてドイツ製( ̄ー ̄)
部品を取り付けてエンジンをかけるときは(受験生の合格発表のような祈る気持ち?)ちょっと緊張しましたが、無事にエンジンかかりました\(^o^)/
ボルボ240イグナイタートラブル
今回の原因であったイグナイターは熱に弱い反面、冷やすと復活することもあるみたいです。
今回は冷えた状態でも復活はしませんでしたが…。
思い返してみると、今年初めて気温が30度を越えた日だったような、暑さのせいでイグナイターが壊れてしまったのでしょうか…。
故障診断の考え方
結果としてイグナイターでしたが、実際はもっと早く原因にたどり着くこともできたかもしれません。
燃料ポンプの作動音の確認 → ダイアグ、クランク角センサー異常なし → 点火系
ここまでは何とか経験が無くてもたどり着けそうですが、点火系でスパークプラグを外して見た時に燃料が来ていないような感じでした。
(イグナイターの?)点火信号が出ていないと燃料をカットしてしまう制御だとすると、イグナイターが正常でそれ以降(イグニッションコイル、ディストリビューター、プラグコード、スパークプラグ)がダメでも点火信号は出ているので、火は出ていないけど燃料は噴射されているのでしょうか…。
そうだとすれば、プラグの濡れ方でイグナイターorそれ以降かもわかりそうです。
そうやって考えていくと、故障診断って面白いですね。
次に入庫した時にデスビのセンターコードを抜いて試してみようかとこっそり考えていますが、それで燃料カットとかしていると、また「ェェェエ??」ってなったりすると思います(笑)