【NKR81】いすゞエルフ DPDランプ点滅、エンジンチェックランプ点灯の車検
NKR81エルフ
車検で入庫しましたNKR81エルフ、エンジンチェックランプ点灯とDPDランプが速く点滅している状態でした。
*画像はキーonにした時のチェックランプ関係が全て点灯した時のものです。修理前は走行時マルで囲んだランプが点灯、点滅している状態でした。
故障コードを拾い出すために運転席足元右のOBDⅡコネクターを使用します。
ネットとかにはコネクターの4番、6番を短絡させればエンジンチェックランプが見れるって書いてあったけど、6番に配線来ていないんです💦??
調べていくと1番、4番を短絡させるとエンジンチェックランプが読み取れました…。(どういうことでしょうか!?)
そして短絡するとメーター内エンジンチェックランプが周期的に点滅し、その回数を読み取り故障個所を判断します。スキャンツールがない場合に有効な手段です。
「昔は結構こうやって故障コード出していたっけな~」
と懐かしんでいましたが今は故障コード自体多くなって、複雑なのでほとんどスキャンツール(故障診断機)を使っています(^^;)
そうしてるうちに故障コードは131と出ました。内容は、「DPD PM 過蓄積」とわかりました。
これは「マフラーの途中にある触媒という排気ガスの煤(すす)をきれいにするフィルターが詰まってます」ってことです。
なんでそういうことがわかるかっていうと、酸化触媒によって煤をきれいにしているけれど、きれいにしきれないとフィルターの方に煤がどんどん溜まってきてしまう。
酸化触媒とフィルターの前と後ろで排気ガスの圧力を見ていて、一定以上の「差」が詰まりと認識し、メーター内にエラー表示(エンジンチェックランプ点灯)が出ます。※修理書によると差圧が18.8kPa以上の場合はDPDフィルターを交換することと書いてあります。
排気圧力を検出するパイプ~ホース
排気圧力の差圧センサー
本来ならばDPDランプが点滅したら煤を強制燃焼させる機能がありますが、手動でやるため、つい怠ると煤の蓄積が進み強制燃焼不可となります。
修理写真は撮り忘れました(^^;)
特殊な洗浄剤、洗浄方法にて直接触媒を洗浄します。
マフラー途中にある触媒
マフラーのボルトは固着しているので、バーナーなどで炙って慎重に外します。ナメたり、ねじ切ったりすると余計めんどくさいです。
きれいに洗浄したらもとに戻します。マフラーガスケットは交換が基本ですが、漏れなきゃ再使用もオッケー(?)
しかしこのままではメーター内DPDランプとエンジンチェックランプは消えません。バッテリー外しても消えません。
消し方は↓こっちの記事で紹介しています。
不具合も直り、チェックランプも消えたので無事作業終了となります。
今回は車検での入庫であり、現在は車検時にチェックランプが点灯していたり、点灯してしまうのでランプの電球を抜いてしまったりといった荒業?をすると車検に合格しません。
不具合箇所はきちんと直し、正常な状態で車検に合格する。安心安全の為に当たり前であり、基本です( ̄ー ̄)
お客様はチェックランプが点灯した時にディーラーに持っていきましたが、やはりこのままだと車検は受けられないといわれ修理見積りを頂いたのですが、その金額が高かったようで「何とかならないか?」と相談を受けました。
今回の修理は、触媒洗浄で済んだので、ディーラー見積りより(1/3~1/5くらい?)お安く修理できたようで大変喜んでいただきました。
この度はDPD修理~車検に当店をご利用いただきありがとうございました。
追記:2020年3月
4-6短絡、違うな~、違うな~と思っていたら。
エルフの故障コード読み取りの際の診断コネクター短絡箇所は車種によって「1-4 4-6 5-12 11-4 11-5」など違いがあるそうです。
間違えると予期せぬトラブルにも繋がります。いすゞのサービスのお客様相談室などに問い合わせてみるのが確実なようです。
↓参考にさせてもらいました。ありがとうございます!