ホンダのブレーキ
ホンダヴェゼルハイブリッドのブレーキフルード交換作業です。
トヨタのハイブリッドと違い診断機を使わなくて出来る作業ですが、ブレーキの構造が従来のものと少し違うので手順が多少違います。
何が違うのかといいますと…
ブレーキの油圧の系統が2つに分かれており制動力を作る油圧の系統とペダルの操作感を作る油圧の系統がありその2系統を別々にフルード交換をしましょう、ということになります。
フルード交換にあたり
ブレーキフルードはマスターシリンダー(リザーバータンク)から近い順に交換していきます。
フロント右→左
リヤ右→左
の順に交換していきます。
作業後半で運転席ドアを開閉してはいけない部分があります。途中で乗り降りできなくなってしまいますので、始めに運転席カーテシスイッチのネジを外しておくと良いです。(ちょっとした裏ワザかも?)
+ネジですが固いです。ドライバーでやってナメる前に(笑)レンチで緩めることをお勧めします。
これでカーテシスイッチのアースが落ちないので、ドア開閉しても車両は常にドアが閉まっている認識となります。
①タンデムモータシリンダ(ブレーキ油圧系統)フルード交換作業
POWERスイッチをONにします。(ブレーキ踏まずにイグニッションボタンを2回押す)
従来のフルード交換と手順は近いのですが、負圧で引っ張るワンマンブリーダーでは抜けにくいみたいなので、もう一人の作業者にペダル操作をしてもらいます。(ONにするし、恐らくモーターでフルードを排出する為か…)
何度かペダリング→踏みっぱなし→ブリーダー緩める
→びゃーっとフルードが出きったところでブリーダーを締める
フロント右からこれを繰り返します。
皆さん5~10セットくらい適当にやると思います。「古いフルード抜けたな~」って思ったくらいやってください(←適当か!)
リザーバータンクのフルードが無くならないように気を付けながら4輪やっていくのは従来のフルード交換と変わりません。
②ペダルフィールシミュレータ(ペダル操作感油圧系統)フルード交換作業
はじめにPOWERスイッチをOFFにして3分以上待ちます。
電動サーボブレーキシステムをシャットダウンさせて作業。通常ドア開閉でシステム起動してしまうので…
(注意:3分後、運転席ドアを開閉しない。)
↑↑↑
これ、待ち時間ずーっと運転席に作業者乗せておく時間もったいないです。
だからカーテシスイッチのネジを取っておいて、POWERスイッチをOFFにして3分以上放って他の作業していればいいのです。運転席ドアも開閉自由です。
3分後~作業再開
先ほどの作業と同じで
何度かペダリング→踏みっぱなし→ブリーダー緩める
→びゃーっとフルードが出きったところでブリーダーを締める
これも5~10セットくらい適当にやります。「古いフルード抜けたな~」って思ったくらいやってください(←適当!)
これで2つの油圧系統のフルード交換は終わりました。
ここでPOWERスイッチをONにしてブレーキ警告灯が点灯したとすると…
それは電子サーボブレーキ警告灯というものです。
恐れることはありません。約3秒ブレーキペダルを踏んで離したら消えます。
ブリーダープラグのサイズ
フロントブレーキブリーダープラグ10㎜
リヤブレーキブリーダープラグ11㎜
いつもみたいに8㎜-10㎜のメガネレンチを持って作業し始めるとズッコケます(笑)
この2本、1本になります↓↓↓
75°オフセットがブリーダー緩めるのに最適で、スタビレーっていうのが渋いです(笑)
ちなみに昔のマツダデミオのブリーダープラグは7×9でした…。