最近のボルボは、パーキングブレーキが電気式になっています。
通常、電動パーキングブレーキが付いている後輪のブレーキパッドの交換の際、コンピューター診断機を繋いでパーキングを(完全に)緩めて作業をしないとキャリパーピストンが戻りません。
しかし診断機を使ってもパーキングが戻らない場合や、診断機が無い場合の方法として、今回は診断機を使わずにリヤブレーキパッド交換してみました。
まずパーキングブレーキのモーター部分を外します。
モーターを介して中心のギザギザ星型が回りピストンを押してパーキングブレーキを作動させている仕組みです。
そのギザギザと同じ特殊な形の工具が必要です。
「トリプルスクエアビット」や「XZN」などで検索すると出てきます。またビットドライバーの種類の多いセットなどにも入っています。
ピストンの後ろの部分を回せばパーキングブレーキは解除状態になり、ピストンを縮めることができます。
新しいパッドを取り付けて、パッドを押すところまで特殊ビットで回してピストンを出してやります。
わかりづらいですが、少しピストンが飛び出している状態です。ここでパーキングブレーキのモーターを取り付けて、キャリパーを元に戻して完了です。
当店はボルボ対応の診断機が無いので、この方法でリヤブレーキパッドを交換しましたが、特に問題なくパッド交換作業ができました。
またパーキングブレーキがかかった状態で断線したり、作動不良になった時の解除方法としても有効だと思われます。