パワースライドドアワイヤーのトラブル
AZR60ヴォクシー、ノアのパワースライドドアのトラブル。ワイヤーの被覆の劣化などから巻き取り箇所に負担が掛かり、最悪破損して動かなくなります。
10系アルファードも同じ症状
昔はモーター部分とワイヤーが一体となっていて、部品代が高かったような記憶があります。現在はワイヤーの部分だけ供給されるようになり(車種による?)部品代が少し安くなりました。
ワイヤーを自分で交換する場合
一般の人はまず自分ではやらないと思いますが、DIYで挑戦したい人がいましたら作業写真を載せますので参考にしてみてください。本人も必死ですので(笑)画像が幾分飛んでいる箇所がありますが、ご勘弁願います。
…と言いたいところですが、以前にブログが全て消えてしまい残っている画像は無く、ほとんど文章のみの説明になるので、想像力を高めて作業してください(笑)
作業開始
故障個所がワイヤーであると断定して部品を調達したところから始めます。
①ボルト2本でとまっているテールランプを外します。ボルトを外したら真後ろに引けば外れます。
テールランプ外側に2本のツノが出ており、それがボディーに刺さっている形になります。
均一な力で真後ろに引くのが難しい場合は、無理にこじったりせずにランプ外しスペシャルサービスツールを使います(笑)↓↓↓
※画像はホンダNBOXの時の物を使用
冗談抜きにして、この道具が2,3セットあれば幅の広い箇所も均一に広げられるので便利です。
ジュースのパックというのが薄くて細い隙間に入りやすいです。樹脂部品は1点でこじると簡単に割れたりしますので注意して作業してください。
②スライドドアのレールカバー後ろのネジ2本を外し、何か所か強力なクリップが下3個、上2個で付いているので、下側から手を掛けてグイグイ引いてやれば外れます。下側から先に外す感じでバリン!とやっちゃってください。パネルが変形してしまいそうな気がしますが、躊躇していると外すことができません。 ここは感覚の世界です(笑)
スライドドアワイヤー後端部のカバーは白いのをラジオペンチなどでつまんで戻してやれば外れます。
③スライドドアワイヤーの両端の留めを外します。小さなマイナスドライバーで引っかかりを緩め画像の上方向に外します。前側は狭いので少し外しづらいと思います。
狭くて大変な内側作業
これからはスライドドア内側の作業が大半になってきます。ドアをちょっと開けた状態にして室内からやります。少し狭くてやりにくいです。
ドアトリム(内張り)を外します。
①ドアインナーハンドル周りのカバーを外します。
ネジ2本外して、ドアロックをして、後ろ側に爪が出ているので、前側にずらしてやるような感じで外します。パワーウインドウスイッチのコネクターを外しながら内張りを外します。
②スライドドアワイヤーの部品の周辺を外していきます。
ビニールの上の部品(コンピュータのような部品2個と配線の留め)を外します。ビニールをめくってガラスレールを外します。後ろ側ガラスレールを外さないと肝心の部品は外せません。
スライドドアの下の方にある白いやつ(ボルト3本くらい)を緩めてずらしておかないとスライドドアワイヤー本体部分が外れません。
ワイヤーの部品のボルトが全て外れたら下から抜き取ります。
③部品が外れたら必要部分だけ組み替えます。
外した部品を確認すると、ワイヤーの巻き取り部分が破損しています。…いるはずです。
タイラップを切り、モーター部分だけ新しい部品に移植します。
新しい部品はワイヤーがバラバラにならないようにピンクの留めがしてありますので、取り付けるまでは外れないように気を付けてください。
ワイヤーはネジで取り付けますが、カラーを忘れずに。長いネジが1本ありますが下側です。タイラップで配線留めして部品は完成です。
後半戦
取り付けの説明は特にありませんが、気を付けながら取り外しの逆の手順で取り付けていきます。
強いて言うなら、最後の方でワイヤー端部を取り付ける時、前側を最初に取り付けて、後ろ側は2~3センチ伸びるので引っ張りながら取り付けるのがポイントになります。
再度ボルトは全部締めてあるか確認して、テールランプも一度外しているので作動確認をしておきます。
自分でできることは
文章のみの説明になってしまいましたが、これでDIYでパワースライドドアワイヤーが交換できるかもしれません。
DIY幅を広げていけばもっと気軽に車を維持できますし、オイル交換やタイヤ交換なども自分でできるようになったら車屋いらずです\(^o^)/
DIY作業のコツなどは今後も 載せていきたいと思います。是非挑戦してみてください。