エンジンチェックランプ点灯とエンジンルームより異音がして入庫しました。
異音の種類は「クゥーン」という唸り音で、ミッションから出そうな音でありますが、今回はミッションではなさそうです。エンジンチェックランプの原因を調べてみると「車速センサ系統」と出ました。(P0500)
「車速センサ」ではなく「系統」なので結構範囲は広いです。
「車速センサ」だと、各車輪速を検出しているセンサー4つと、ミッションの内部からスピードを検出しているセンサー(この車だと2つ)に限られます。
「車速センサ系統」だと、センサーで検出されたスピードがメーターに表示される間や、各センサが車輪の速度やミッションの速度を総合的に計算しているけど、その途中のどこかで不具合、または計算違いがあります、と言った広い範囲のものです。
ですから、
センサーかもしれないし
配線かもしれないし
接続部分の接触不良かもしれないし
メーターかエンジンコンピューターかもしれないし
💧広くてわからない…
そして今回エンジンチェックランプが点灯した原因は、車が走っていないにも関わらず、ミッションから走っている信号が検出されたためである。
条件として、エンジンキー「ON」だけだとチェックランプ点灯しない(エラー消去できる)しかし、エンジンがかかった状態だとチェックランプ点灯する(エラー消去できない)というものです。
ミッションのスピードセンサーっぽい症状…
ミッションにはスピードを測るセンサーが2つ付いています。案の定、その一つのセンサーがエンジンをかけたら即走り出しているのと同じ信号を送っていたのです。
しかしセンサー自体は不良ではないこともわかりました。その理由として、真犯人はオルタネーターだったからなのです。
エンジンをかけた時のあの唸り音はオルタネーターからで、異常な電波を出してミッションのセンサーを誤作動(センサーに波形が侵入してきた?)させていたのです。
試しにオルタネーターのカプラーを抜いてエンジンをかけると、唸り音は消えエンジンチェックランプも点灯しません。
エンジンキー「ON」だとエラーが入らず、エンジンが回っている時だけエラーが入る謎が解決しました。
オルタネーターをリビルト品に交換すると、チェックランプは消え、オルタネーターからであった異音ももちろん消えました。
しかし!
今度は、エンジン回転数1200付近に吹かしたときに唸るような異音。エアコンのコンプレッサーが回っている時だけ鳴る異音。今度はコンプレッサーか⁉…交換したオルタネータからの異音(振動でした)😱
初期不良ということですぐに交換して、今度こそなおりました(笑)リビルトオルタネーターもずいぶん低価格になりましたが、そのせいかこのような初期不良もあるのですね😭
今回のように、エンジンチェックランプ点灯から故障診断して単純に故障コードからは不具合はわからない時があります。本来そうなるべきではない数値を発見して、その原因を突き止めなければ本当の不具合がわからないという、何とも悩ましいトラブルがあるものなのです。