プロジェクタータイプ
ハイ・ロー一体型のプロジェクター式HIDヘッドランプで、中央寄りの部分はフォグランプになります。
車検の時は、ロービームの光軸(光の向き)を測定します。
陸運局での検査ではロービームの光軸が水平よりも高い場合は即不合格になります。しかし、基準より低かった場合や、明るさ(光度)が足りない場合はハイビームで測定しなおしてくれます。
ロービームでは不合格でも、ハイビームで基準内なら車検合格という検査場のルールは、いい場合もあれば、そうでない場合もあります。
ねじれハイ・ロー
光軸をロービームで合わせておけば、ハイビームでも基準内になってる車が多いのですが、このスカイラインは違います。
ロービームで合わせるとハイビームは上過ぎてしまい、ハイビームで合わせるとロービームは下過ぎ。(下向き25㎝くらい)
そして、この車はロービームの明るさが基準値ギリギリなので、陸運局の検査はローで合わせて行くかハイで合わせて行くか迷います(@_@)
陸運局のヘッドライトテスターはコースによって合格ラインがシビアなものがある…という話もあります。
こちらの心情としては、ギリギリでも普段使いのロービームの光軸を基本としたい。でも陸運局のテスターで明るさが足りないと判断された場合、ハイビームで測定しなおしても光軸が上過ぎて検査に落ちてしまう。
それを見越して、ロービームは捨ててハイビームの光軸を調整していけば検査には合格するけれど、普段使いのロービームの光軸がめっちゃ低いままお客さんに乗ってもらうのかっていうジレンマ…。
検査にはハイビームの光軸を調整していって、お客さんには保安基準不適合(←陸運局の一部テスターによっては)状態のロービームの光軸を調整し直して渡してもいいのか!?(-_-メ)
自分の中の正義(法律)と実際の法律を議論してもしょうがないです…(´・_・`)
光軸調整の仕方
それよりスカイラインのヘッドライト光軸調整の話の方がネタになります。
わかる人はわかると思いますが、フェンダー内側のゴムをめくると光軸調整ネジが見えます。
上手く動かないぞ!って調整し始めてすぐに思いますが、ネジが違うのです。
まずここ↓フォグランプの上下を動かすネジですから注意です。
フォクランプの光のカットライン(上辺)はまっすぐ切れているのでわかりやすいです。高さの基準は水平より高くならないようにと言われていますが、わかりにくいのでロービームより低いところを照らしているとカッコいいと思います…。(←テキトー)
そして上下調整ネジはここ↓
左右はこちら↓
上下が樹脂柄ドライバーでで左右が木柄ドライバーです↓
ここで注意です。
この車は左右調整の時に大きく上下にも動きます。それを知らないと上下調整ネジを動かしているのと勘違いするほどです。
右のヘッドライトに関して言うと、例えばカットオフラインを右に動かしたいときは高さも上がってきます。上がった分上下調整ネジでまっすぐ下げてやるような感じです。
左のヘッドライトは左上がり(右下がり)に動きます。
単純な上下、左右の動きよりも複雑で光軸が決まる時の動きが気持ちいいです(*´Д`)
これでロービームをちょうど合わせても、ハイビームにするとすごく上向いてるんですけどね…(笑)
あくまでロービームの話です…。