トヨタアイシスANM10
アイシスのエンジン始動不良にて入庫です。
セルモーターが回らず、突然エンジンがかからない状態です。
まれにバッテリーの不良でウンとも言わない時もありますが、やはりセルモーターの故障であることが大半です。
とくにトヨタのこのエンジン(1AZエンジン)は距離年数経ってくると、セルモーターのトラブルが多いように感じます。ノア、ヴォクシーのセルモーターもちょいちょい交換します。
セルモーターがダメなら
セルモーターが突然ダメになる原因に、電気的な接点の不良によって起こるものがあります。そういった時にセルモーター自身に衝撃を与えることで一時的にクランキングさせることができる場合があります。
必ずできるというわけではありませんが、現場での応急処置として適当な木の棒などでコツンコツンとやります。この車はセルモーターが上の方に付いているのでやりやすいです。
この時、もう一人誰かいればキーを「START」側にひねっていてもらえばセルモーターに通電と同時にクランキングを始めてくれます。
今回も故障確認の為にセルモーターに衝撃を与え、クランキングしてエンジン再始動できましたが、セルの回りがとても重くバッテリーが弱っている時とよく似た回り方をしました。
セルモーター交換
セルモーターにはバッテリーに繋がって常に12Vの電気が来ている配線があります。ショートさせないように作業の前にはバッテリーのマイナス端子を外しておくといいです。
今回はバッテリー自体を車両から降ろすと作業スペースも確保できるため、バッテリーをどかして作業をしました。
外したセルモーターがこちら
ちょっと中の様子が気になるものです。
そうしているうちに、リビルトスターターが届いたので交換します。
部品を外している時には気付かないことで、取付ける時に気付くことって結構あります。
その気付きは次の作業のコツになるわけですが、それを経験と言うのですね…。
スターター縦にして、クーラントホースとエアコンパイプの間から入れるといいです。クーラントホースは横にグイっとずらすことができるのですが、三つ又の樹脂ジョイントが劣化している場合折れてクーラントがこぼれるので注意です。
↑このくらいにグイっとやれば三つ又ジョイントはそれほど負担にはなっていないはず。
劣化しているとこの樹脂、ポキッって簡単に折れます(;_;)/~~~
クーラントがにじみやすい部分でもありますので、にじんでいたら要交換です。
スターターが付いたら、配線してバッテリーを付けて完了です。
バッテリーを外したので、ラジオの設定、パワーウインドウのオート設定を忘れずに。アイシスはALL AUTOのパワーウインドウなので各ドアで初期設定をします。